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宇野千代きもの、小紋、草木染、藍染等、埼玉県熊谷市の着物(きもの)染色工房

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名古屋帯「花びら」

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小紋にあわせる帯には何種類かありますが、染め名古屋もすてきな帯です。宇野千代先生も小紋には染め名古屋帯を締めていました。今回の新作は宇野千代流の定版「花びら」です。
はらはらと舞い落ちる花びらをお太鼓と前に描いています。生地は「しぼ」の高い古代縮緬で、淡いパールグレー地です。花びらは白で輪郭を描き胡分の上に落ち着いたフランスピンク濃淡のぼかしを入れた花びらと金泥の花びらがあります。
宇野千代流のシンプルな色使いですから濃い地色の小紋でも、淡い地色の小紋にもあわせることが出来ます。また、古代縮緬の帯は締めやすく一本は持っていたい帯です。
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ととやの茶碗

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青山二郎先生の愛好した骨董は数々ありましたが、晩年もっとも珍重したものの一つが「ととやの茶碗」です。ととやは魚屋とか斗〃屋とも書く李朝の茶碗で、名称の由来は堺の豪商魚屋(渡唐屋)が朝鮮から取り寄せた事からとか、利休が魚商の店頭で見出したとか諸説あります。

 他のととや茶碗と異なり、井戸茶碗を思わせるような大振りな姿で薄い釉薬がかけてありビワ色の肌の中に青色の窯変があります。全体に多くのつぎはぎがあります。この茶碗の割れたいきさつは別冊太陽「青山二郎の眼」の中で白州正子さんか詳しく書いています。堂々たる形は見る人を圧倒します。
この茶碗は元々は島津家伝来の品で箱書きはかの斎彬公。島津家から家臣の小森家へと伝わり、小森氏から壺中居の広田煕氏へ、広田氏から青山先生へと移ってきたという茶碗です。一昨年9月から昨年8月まで全国4美術館で開催された「青山二郎の眼展」にもこの茶碗は出品され、数ある名品の中でもひときわ目を引く存在でした。

宇野千代小紋「枝に桜」

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                       宇野千代小紋「枝に桜」ワインレットぼかし

冬至の頃には日暮れも早くなり太陽の光も弱く気分までも寒々しくなりがちです。そんな時期に綺麗なピンクの色は生命力を強めてくれるような気がします。

春だけでなく冬にもご覧いただきたい小紋「枝に桜」ワインレットぼかしです。宇野先生は淡墨の桜にかかわってから桜のイメージがすっかり定着しましたが、桜のモーチィフはその以前からたびたび愛用いていました。

この小紋も古くからあるデザインで濃い鼠色の枝のさきに咲き乱れている桜の花が描かれています。ところどころにピンク色にぼかされた花は胡分で描かれ、少し薄い鼠色の葉とマッチしてやわらかな春の雰囲気を醸し出しています。生地は大きな波模様を織り込んだ緞子の生地で一層華やかなきものにしています。桜の好きな人にはたまらない小紋ではないでしょうか。

装丁に使ったきもの

宇野千代先生は98年の生涯でたくさんの本を出版しましたが、その本の装丁にもきもののデザインを用いた本がたくさんありました。

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平成2年刊行の海竜社愛蔵版の「淡墨の桜」では付下げ「丸山桜」スミぼかしフランスピンク地の模様をオーソドックスに使っていますが、平成2年刊行の「私のしあわせ人生」は付下げ「四月」ローズピンクぼかしの模様を上下逆さに使っています。
 
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平成4年刊行の「私は夢を見るのが上手」では小紋「紅桜」チャコール地を生地のまま斜めに使うデザインを採用しています。平成5年刊行の「私の幸福論」では小紋「小桜」パールグレー地をオーソドックスに上下の方向に小紋を使って装丁しています。地色がグレーなので桜の花のぼかしを濃いピンクにして、本例の小紋では使用していなし金箔を沢山使って華やかにしています。

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平成6年刊行の「私の作ったきもの」では付下げ「根尾の桜」染め分けの模様を上下逆さに使っています。平成7年刊行の「私何だか死なないような気がするんですよ」では小紋「流れ小桜」スミぼかしフランスピンク地を横方向に使っていています。

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平成5年刊行の文庫本「私のしあわせ人生」では小紋「流れ小桜」白地をやはり上下に使っています。平成11年刊行「人生学校」でも同じ様な使い方で小紋「冬桜」ピンクぼかしを表紙一面に使っています。

芽接ぎした熊谷桜

苗木

接ぎ木した熊谷桜の芽です。エドヒガンザクラの台木の幹に切り込みを入れ、クマガイザクラの芽の前後2センチほどを薄く切りそいでテープでしっかりと止めてあります。寒い冬を越し、春の訪れを待っています。心持ち芽が大きくなっているような気がします。
桜を殖やすやり方にはいくつかの方法があります。種で殖やす、挿し木で殖やす、接ぎ木で殖やす方法の大きく3種類の方法があります。熊谷桜を殖やすには接ぎ木か挿し木で殖やすます。熊谷桜は八重桜なので種ができません、ですから種では殖やすません。また、種から育てた桜は一般的には雑種になるので種類が変わってしまいます。

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        指導する田中結城農場長
私たちが幻となった熊谷桜の接ぎ木講習会をはじめたのは平成12年からでした。今年も3月と9月に講習会を開きました。今年9月の講習会には(財)日本花の会結城農場の田中農場長にご指導いただきました。

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        指導する田中結城農場長
9月の接ぎ木は「芽接ぎ」という接ぎ木の仕方で、細かい作業となり少し難しいのですが講習に参加した皆さんは熱心に接ぎ木に挑戦していました。来春接いだ芽が膨らんでくれば接ぎ木が成功したことになります。皆さん春が待ちどおしい様です。来年の接ぎ木講習会は熊谷桜の故郷、結城の農場にバスで行き、300種類の桜を見学しながら、指導していただく予定にしています。その時には多くの皆さんに参加していただきたいと思っています。

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