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宇野千代きもの、小紋、草木染、藍染等、埼玉県熊谷市の着物(きもの)染色工房

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淡墨桜

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                              昭和50年4月

現在では淡墨桜は日本有数の銘桜として有名ですが、昭和も40年代頃までにはあまり知られていませんでした。宇野先生は昭和42年4月に友人の里見とんさんの那須の別荘でやはり友人の小林秀雄さんと会いました。小林秀雄さんは大の桜好きで、淡墨桜の話をされたのでした。その話から宇野先生の虫が動き出しました。心の中の虫が動きだすとわき目もふらず駆け出すのがいつもの先生でした。当時73歳だった先生はすぐに根尾へ飛んで行きました。この辺の経緯は「生きていく私」にも載っています。

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                                 昭和50年4月

根尾に行くタクシーの中で淡墨桜のことを聞いても全く知らず、あちら、こちらを訪ねてやっと淡墨桜にたどり着いたのでした。そして、銘桜の無惨な姿にとても驚き残念に思ったのでした。それからはまさに宇野千代流でした。役場に行きいろいろ調べ、以前にもこのような薄墨桜を再生した前田医師をことを知り、銘桜復活のため様々なことをはじめたのでした。
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小説「淡墨桜」に「私のデザインした小紋の染工場である熊谷の横田伊三郎が、まず筆頭で五万円、次は骨董屋の瀬津が三万円、美術批評家の青山二郎が十万円と、・・・寄付金集め容易でした。」とあるように募金もその一つで実際に集め始めました。後になって同業の富田染工の富田さんが「小説に載るのが分かっていたらもっと出しておけば良かった。」と言うような笑い話もありました。実際にはその募金を使うことなく、直訴した手紙が岐阜県知事の目に触れ、県が淡墨桜再生に大きな力を果たしてくれました。

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再生の手術が成功し、淡墨桜は見事な花をつけるようになり、周囲は大きな公園として整備されました。ほとんど知る人もなかった淡墨桜が有名になり、花の時期には大勢の観光客が集まるようになりました。鉄道のなかった根尾には樽見鉄道が延長され、先生が投宿して住吉屋さんは釣り宿から大きなホテルになり、淡墨桜は一大観光名所に変貌したのでした。 写真でも小さな囲いの周りには昭和50年には民家が接していたものが、次の写真では住宅は無くなり、広く整備され、しだいに大きな公園になっていく過程が分かります。

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付下げ「花びら」

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昭和42年那須の別荘で小林秀雄さんに薄墨の桜の話を聞いて、薄墨の桜にかかわるようになってから宇野先生は桜と深い関係ができましたが、それより前、きもののデザインをはじめた頃から桜の花は大好きでした。特にその花びらがシンプルな形から沢山のデザインに使っていました。この付け下げもその一つで、わたしの先代と先生が水に浮かんだたくさんの花びらを見てデザインのきっかけにしたものです。シンプルな花びらですが一つ一つが微妙に変わっていてそれぞれに表情があります。写真の付下げは七五三用に彩色したものです。


熊谷桜が開花

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3月10日に私の工房の熊谷桜が一輪花開きました。まだ一輪ですが、夕方までにはもう何輪か開花しそうです。今年の冬は記録的な暖冬で、本来ならもっと早く開花しそうなものですが、暖冬過ぎて休眠打破が弱かったようです。もともと、冬の間日当たりが悪く寒いところにある熊谷桜ほど早く開花していました。今までの記憶では、我が庭での記録は3月5日でしたので開花としては平均的、あるいは多少遅めの開花でした。これからはあちらこちらで桜が楽しめる季節となります。また、昨年接いだ熊谷桜がだんだんと芽を膨らませてくれます。楽しみの多い春となります。

膨らんだ熊谷桜の蕾

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啓蟄も過ぎ日差しが春の近づきを感じさせてくれます。暖かさに熊谷桜の蕾も一段と膨らんで開花が間近となりました。写真は昨年高城神社に植樹した熊谷桜です。高城神社は延喜式にものっていて、江戸時代熊谷桜の記録の残る石上寺の別当でもあった歴史のある神社です。
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私たち桜ファンクラブでは昨年12月21日に高城神社に接ぎ木で殖やした熊谷桜2本を植樹しました。
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植えた熊谷桜は樹齢5年でまだ小さい桜ですが、数年後には大きくなって高城神社を訪れる人の眼を楽しませてくれることでしょう。
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昨年9月に芽接ぎした熊谷桜の芽が膨らんできました。ここまでくれば接ぎ木はほぼ成功です。接いだ芽の2センチ位上で台木を切り、保護材を塗っておきます。後はまた、しばらく様子を見ます。膨らんだ芽が花芽であれば花の部分を摘んで葉が出るのを待つことになります。それにしても本格的な春が待ち遠しくなります。
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今年の接ぎ木の講習会は茨城県の結城にある(財)日本花の会結城農場でお花見をかねた講習となります。

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